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私は株で200万ドル儲けた -株式投資初心者にオススメする1冊-



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私は株で200万ドル儲けた (PanRolling Library 16)

 

ニコラス・ダーバス「私は株で200万ドル儲けた 」。著者のダーバスが、投資家として200万ドル儲けるまでの成長の過程が描かれている。

ダーバスが投機家として成長していく過程を読者は興味深く読まれることになるであろう。書かれてある失敗の挿話の多くは、私たちの体験と照らし合わせて身につまされるものも多く、だからこそ、彼が苦難を乗り越えて最終的に成功を果たした事実には非常に勇気づけられ、また成功のために必要だとダーバスが説く独立心と変動感覚のほかに、勇気や行動力、忍耐の何たるかをそこに学び取ることができる。

(監修者まえがき P.3) 

話しとしては少し古いけれど、投資をしたことのある人であれば、きっと、“あるある”と言いたくなる話がいくつも出てくる。投資初心者にとっては間違いなく読む価値がある本だ。初心者以外の人にとっても、改めて気づくこと・新たに気づくことがあるはずだ。私自身、気づいた点を以下に記しておく。

 


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1.誰かの言うことを聞いてはいけない、噂に耳を傾けてはいけない、ウォール街の格言を信じてはいけない

わたしは熱心に情報に耳を傾け、疑いもせず秘密情報に従った。買えと言われれば、どんな株でも買った。この方法が”絶対に”儲からないと気づくまでには、相当の時間がかかった。

(P.15) 

他人からもたらされる情報を信じて買っても、きっと儲けることは出来ない。何故なら、儲けられるのであれば、人には言わず、自分で儲けるからだ。

自分では気づかなかったが、わたしはすでに小口投資家が陥る大きな落とし穴、つまり、「いつ」の段階で取引に参加すべきかという解決不可能に近い問題にぶつかっていたのだ。買った直後に株価が下落するというのは、素人が最も戸惑いを感じることのひとつだ。金融界の予想屋が特定銘柄の買いを小口投資家に推奨するのは、彼らのような玄人筋がもっと早い時期に内部情報に基づいて買った株を売る場合だという事実に気づいたのは、何年もたってからのことだった。内部情報に明るい連中がお金を引き上げる時期に合わせて、カモたちの細々としたお金が入ってくる。カモたちは一番乗りで最も多額の投資をすることはあり得ず、一番後に最も小額の投資をする。小口投資家の取引参加はあまりに遅すぎるうえ、その投資金額がいつもあまりに小額なので、いったんプロが撤退してしまうと実体のない高値を支えることができなくなる。

(P.27)

そして、酷いことにプロは、カモ(小口の個人投資家)を使って売り抜けることもある。

 

ウォール街の格言にも、どんなに古くからのものでも、またどんなにありがたがられているものでも、間違ったものが色々とある。(なぜ間違っているかの詳細は本書を読んで欲しい)

これは「利食い百人力」という格言が間違っているという典型的な事例ではないか。そう、利食っても破産することがあり得るのだ!

(P.50)

株式市場に伝わるもうひとつの格言で、わたしが心を引かれたのは「安く買って、高く売れ」というものだった。こっちのほうがずっと良い。しかし、安い株はいったいどこへ行ったら買えるのか。

(P.50)

何事も盲目的に信じてはいけないということだ。すべてに疑問を持ち、自分自身が納得できること、経験から学んだことを信じるべきだ。

  

2.株式に感情を持って接してはいけない

成功した実業家か、大物の株式投資家になったつもりだった。まるでバッタのようにピョンピョンと市場への出入りを繰り返していた。二ポイントも稼げれば有頂天になった。すべてが小口だが、同時に二五〜三〇銘柄を保有することがよくあった。そのなかには、特に愛着を感じるようになったものがある。それにはいろいろな理由があった。あるものは親しい友人から譲られたからであり、またあるものは利益が乗り出したからだった。そうした株には親しみを感じるようになり、そのうち自分でも無意識のうちに「ペット」銘柄を飼い始めた。こういう銘柄には、家族と同じように自分と一体なのだという意識を持った。明けても暮れても、その長所を数え上げていた。子供のことを話すようにペット銘柄の話をした。だれかがこのペットについてほかの銘柄と違った特別な長所があるとは思えないと言っても、気にならなかった。この心理状態は、やがてペット銘柄の損が最も甚大だと気づくまで続いた。

(P.19,20) 

長所だけを見て、短所に目を向けない”塩漬け”の”ペット銘柄”をあなたは持っていないだろうか。

株式には、冷静な、感情抜きの態度で接しなければならない。つまり、株価が上昇するときに愛情を抱くようになってはいけないし、下落したからといって腹を立ててはならない。この世に、良い株とか悪い株などというものは存在しないのだ。存在するのは価格が上がっている株式と値下がりしている株式だ。上昇している株は持ち続け、下落するものは売り払う。

(P.102)

そう、常に感情抜きで、株式に接しなければならない。良い株と悪い株などというのは存在しないのだから。では、どうすればいいのか。 

次のような方法で、わたしは感情を抑制するための訓練をした。ある株を買ったときはいつも、買った理由を書きとめた。売ったときにも同じことをした。ひとつの取引が損で終わったときは、その原因を自分なりに考えてメモに残した。その後、同じ過ちを繰り返さないように気をつけた。

(P.117,118)

感情を抑制するためには、取引についてメモを取り、反省し、同じ過ちを繰り返さないことだ。そして、成功している投資家は必ずと言っていいほどこれを行っている。

 

3.マーケットにはあり得ないなどということはない

たとえ紙の上では万事が完全なように見えても、つまり貸借対照表が申し分なく、将来性があるように見えても、株式市場はけっしてそのとおりには反応しないものなのだ。

(P.60) 

株式を購入してみたら、自分の思った方向に動かないことはよくあることだ。絶対だと思っていても、マーケットは”あり得ない”と思う方向に動く。そして、マーケット全体に対してもまた、リーマンショックのようなあり得ない出来事が起こる。

一.マーケットに確実なことは何もない、きっと一〇回のうち五回は間違えるはずだ。

二.この事実を受け止め、これに従って自分を変えなければならない。プライドやエゴは抑制しなければならない。

三.わたし自身が公平な診断医にならなければならない。いかなる理論あるいは株式であれ、自分と同一視してはならない。

四.単純な運任せではいけない。最初に可能なかぎりリスクを減らさなければならない。

(P.95)

 だからこそ、マーケットに対し、上記のような態度でいることは非常に重要だ。

 

4.損切りはとにかく重要

もちろん下落した株を買って、「塩漬け」にすることもできただろう。これが保守的投資家と自称する人がとる典型的な解決策である。しかし、わたしはそのときすでに、持ち株を抱え込んでいる人をギャンブラーだとみなしていた。株価が下落しているときでさえも、持ち株を抱え込んでいる人をギャンブラーと呼ばずに、何と呼ぶのだろうか。ギャンブラーでなければ、持ち株が値下がりすれば手放すだろう。手放さないのは、ギャンブラーはそのうちツキがめぐって幸運のカードを引き当てるだとうという望みを永遠に捨て切れないからだ。

(P.128) 

もしトレンドが下降すればどうするのか。今までどおり、邪魔の入った泥棒のように逃げ出すことになろう。

(P.224)

「塩漬け」にしても、いいことは何も無い。でも、人は損を確定することが非常に苦手だ。ではどうすればいいのか。

自動的に発動される「ストップロス・オーダー」(手仕舞の逆指値注文)を出すことに決めた。この方法を取れば、損の心配をしながら眠ることはないだろうと考えた。買った銘柄がこうあるべきだと思った価格よりも下がった場合、その晩眠りにつくときにはもうその銘柄は私のものではなくなっているだろう。わずか一ポイントのために「ストップ・アウト」(逆指値による損切りの執行)になったあとで、すぐに上げていくのを見る羽目になることもあるだろうと覚悟はした。しかし、大きな損を避けるためには、これはそれほど大した問題ではないと考えた。

(P.96) 

その答えは、ストップロス・オーダーだ。ダーバスもやはり、他の成功した投資家同様、損切りの重要性を説く。損切りはとにかく重要だ。

 

5.高く買って、もっと高く売る、値上がりしつつある株を売る理由は何もない

株式市場に伝わるもうひとつの格言で、わたしが心を引かれたのは「安く買って、高く売れ」というものだった。こっちのほうがずっと良い。しかし、安い株はいったいどこへ行ったら買えるのか。

(P.50) 

1.でも紹介した「安く買って、高く売れ」というのは良く聞く言葉だ。でも、安い株だとどうやって分かるのだろう。安い株は、理由があって安いのだ。

世界中を飛び回りながら、私は将来性から考えて成層圏まで跳ね上がりそうな株を絶えず物色していた。これはいわゆる高値圏取引と呼ぶ手法の準備段階だった。新高値を付けそうな銘柄を探し、それが発射台に乗せられて打ち上げ準備が整えられるのを、精神を集中して観察した。こういう銘柄の株価は以前よりも高くなっているだろうし、特に初心者の目には高すぎて手が出ないだろう。しかし、その株価はさらに高騰する可能性がある。高く買って、それをもっと高く売ろうと思った。苦労して得た訓練成果を発揮して、高額な割にはお買い得な、動きの速い株を探そうと一生懸命だった。最初にマーケットが好転する兆しが見えた時点で、こういう株が値上がりするのは間違いないと思ったので、絶えず気を配っていた。

(P.141)

ダーバスの戦略は、高く買って、もっと高く売ることだ。(ボックス理論という手法を用いるが、詳細は本書を読んでいただきたい)

「いや、一〇〇ドルで売る気はない。値上がりしつつある株を売る理由がない。手放さないでおくよ」

(P.171) 

上昇中の株を売らなければならない理由はない。トレイリング・ストップを背に、相場の流れに沿ってただ走り続けることになるだろう。相場のトレンドが上向きなら、買い増しをするだろう。

(P.224)

人はすぐに利益を確定さる傾向にある。でも、値上がりしつつある株を売る理由は無い。下がり始めたら売ればいいのだから。値上がりし続けた少数の株で、ダーバスは巨額の富を得る。もし、少しの利益で売っていたら、ダーバスは200万を儲けることは出来なかった。

 

6.マーケットを熟知したと”絶対に”思い込んではいけない。自分で作り上げたシステムには”絶対に”従う。

実際には、ポケットが膨らんだ分だけ、頭のほうが空っぽいになって、自信過剰になっていた。そして、これはだれにとっても株式市場で陥る最も危険な心理状態である。間もなくわたしは株式市場から手厳しい教訓を学ぶことになった。これはマーケットを熟知したと思い込んだ軽率な連中が必ず経験することだ。

(P.193)

一定の成功を収めたダーバスは、マーケットを熟知したと勘違いしてしまう。

天井で買い付ける→買ったとたんに下落し始める→あわてふためく→底値で売却する→売ったとたんに上昇し始める→強欲心が出てくる→天井で買い付ける

(P.197)

そして、自分で決めたことを忘れ、自分で作り上げたシステムから外れることをで、失敗を繰り返す。

自分で作りあげたシステムには断固従わなければならない。一度でもこの道を外れると災難に巻き込まれる。わたしの財政の基盤は危機状態に陥り、やがてトランプで作った家のように崩壊するだろう。

(P.208) 

マーケットを熟知することは出来ない。だからこそ、自分で作り上げたシステムに”絶対に”従うべきだ。

 

7.完璧な取引なんて出来ない

「反落を待って買い」とか、「押し目買いを推奨」という言葉を使っていた。いったい何をもって反落とし、何を押し目と考えるべきかを教えてくれる情報誌は皆無だった。

(P.44,45)

結局のところ、最高のタイミングなんて誰にも分からないのだ。

「あとになって見れば、上昇のタイミングを逃したように見えるかもしれない。だが、その当時のわたしには新たな上昇局面の始まりのように見えたんです。結局のところ、自分の判断が半分当たればよいと思っているよ」

(P.276)

「底値で買って、最高値で売る」ことが理想的だけれど、そんな完璧ことは絶対に出来ない。でも、完璧じゃなくてもいい。大きく儲けられれば良いのだから。

 

 

 

私は株で200万ドル儲けた

私は株で200万ドル儲けた

 

 目次

第1部 ギャンブラー(カナダ株の時代)

第2部 ファンダメンタリスト(ウォール街に乗り出す最初の危機)

第3部 テクニカル分析(ボックス理論の開発地球を駆けめぐる電報)

第4部 テクノ・ファンダメンタリスト(小型の弱気相場効力を発揮し始めた投資理論最初の五〇万ドル二度目の危機二〇〇万ドル)

 

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