株初心者が損切りの重要性を知るために必要なたった一つの表
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損失から損益ゼロに戻すために必要な利益
損失 | 損益ゼロまでに必要な利益 |
5% | 5.26% |
10% | 11% |
20% | 25% |
30% | 43% |
40% | 67% |
50% | 100% |
60% | 150% |
70% | 233% |
80% | 400% |
90% | 900% |
この一覧表を伝説的トレーダー、マーク・ミネルヴィニが「ミネルヴィニの成長株投資法」で紹介しており、以下、ミネルヴィニの言葉を引用する。株取引を行う前に心に刻むべき言葉だ。
株取引で損をすると、損失が幾何級数的に不利に働くようになるので、損益ゼロに戻すためには損失率よりも高い利益率が必要になる。例えば、株価が28ドルから14ドルまで、50%下げたら、損益ゼロに戻すには、株価が100%(14ドルから28ドルまで)上昇する必要がある。繰り返すが、株価の50%の下落を取り戻すには、2倍の上昇率が必要なのだ。
損失を比較的小さく抑えておけば、どうなるだろう?10%の損失を取り戻すには11%の利益が必要だが、5%の損失ならば、5.26%の利益で済む。だから、損はけっして膨らませないほうがよいのだ。また、投資資金をかなり失うと、買い余力が落ちてしまう。やっと並外れた成長株をとらえたときには、口座資金が大幅に減っているだろう。資金が多いときには含み損を抱えていて、資金が少なくなったときに含み益になるのは、避けるべきことだ。それでは、ほとんど何も達成できないからだ。損失を小さく抑えておくから、苦労して手に入れた資金を将来の投資のために取っておけるのだ。
ここでの教訓は、口座資金を危険にさらすほどの金額をけっして失ってはならないということだ。損失が大きくなるほど、取り戻すのが難しくなる。損失が10%を超えないことを、絶対譲れない一線にするべきだ。平均損失はそれよりもはるかに小さく、6%か7%くらいに抑えるべきだ。通常の株価変動のときに10%の余裕を置いて損切りに遭うのなら、対処すべき問題はほかにあるはずだ。選択基準かタイミングかどちらかに問題があるか、市場全般が逆行しているので、株に手を出すべきではないのだ。
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