日本人全てに是非見て欲しい!ドキュメンタリー映画「ビットコイン 夢と未来」
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Amzonインスタントビデオで「ビットコイン 夢と未来」というドキュメンタリー映画が少し前から見れるようになっていて、気になってはいたのですが中々見れず、昨日やっと見ました。
ビットコインとは何かを知りたい方はもちろん、国や銀行というものを信じすぎている日本人全てに見ていただきたい映画でしたので紹介します。
内容
ダニエルは35歳のピッツバーグに住み、忙しい生活を送る35歳のプログラマー。結婚生活、3人の男の子の子育てとバランスを取りながら、ビットコインについての活動に精を出す。2011年にビットコインを発見した時から、彼の、この暗号通貨に対する愛と執着が生まれ、新しい可能性で埋め尽くされた未知の世界への旅が始まる。 ビットコインの急速に成長する世界をのぞいてみてください。この新しい金融の世界を形作る企業家達のストーリーを追いかけます。ビットコインコミュニティーの中の、厳しい発掘市場や様々なサブカルチャーのこともお知らせします。オープン・ソースデジタル通貨の社会的、政治的影響を検証しながら、様々な人物、意見に巡り合います。ビットコインの台頭は、世界を永遠に変える金融の枠組みの変化をもたらすのでしょうか?
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感想
ビットコインとは何かは映画で確認してもらいたいですが、簡単にさわりの部分を以下映画から引用します。
ビットコインは銀行制度の代わりの方法として作られた。ほとんどのコインとは違って、ビットコインは一定のルールに従って発行される。狙いは中央の権力機関に価値を左右されないような通貨を作ることだった 。ビットコインとは結局何なのか。ビットコインはインターネット上で新たな支払い形式を可能にした革命的なテクノロジー。口座を開設するシステムのようなものです。そこで世界中の何千というコンピュータが一つになって働き、ビットコインと呼ばれるデジタル・コインの所有権を管理する。誰かにビットコインを送った場合、その取引はネッワーク全体に知らされることになります。取引が確認されると確認手続きブロックチェーンと呼ばれる台帳に記録されます。ブロックチェーンにはビットコインが始まって以来の全ての取引が記録されています。この台帳はネットワーク上で保管され共有されているので、言ってみれば全員で台帳を管理していることになります。現存する通貨のほとんどは通貨共有をコントロールする中央当局によって発行されています。ビットコインは個人同士の取引システムで中央当局など存在しません。その代わりにビットコインはネットワーク上の取引プロセスを手助けした者に与えられます。それがビットコイン採掘です。ビットコイン採掘用コンピュータは取引を確認しブロックチェーンに記録するのに必要な仕事を行う特別なコンピュータ。採掘者たちは仕事の報酬としてビットコインを入手するのです。このようにして新たなビットコインが流通市場へと発行されます。システムには最高2100万ビットコインが発行されるようにプログラムされています。時間が経つにつれ採掘の報酬は減少。その結果予測供給量は希少さを持つことになります。希少な予測供給量。ビットコインは一種のデジタルの金塊というわけです。初のインターネット通貨であり、誰でも自由に使えます。ビットコインは好きな金額をメールを送るかのように、送金額の自由、世界中のどこにいる相手にでも簡単に送ることができます。
映画内では、時系列を追って、誰が考え出し、誰が作り、また、どのようなベンチャー企業(ビットインスタント、トレードヒル、ビットペイなど)が関わり、どのように発展していったかを詳細に説明しています。あのマウントゴックスのマルク・カルプレスも登場し、当時の様子が分かる貴重な映像が見れます。(そしてもちろん最後は倒産についても紹介されます)。
さて、なぜビットコインのような通貨が必要なのか。映画内では、ビットコインが生まれてから初の預金封鎖となったキプロスの預金封鎖を取り上げています。預金封鎖は、近年でも以下のように何度も行われており、日本でも戦後、実際に預金封鎖が行われており、財政破綻が叫ばれる昨今、いつの日か日本で起きても、まったく不思議ではありません。
1990年3月15日、ブラジルにおいて一定額を超える銀行預金の封鎖措置がとられた(コロールプラン)。
2001年12月、アルゼンチンにおいて同国内の銀行業務の停止措置がとられた。
2002年7月30日、ウルグアイにおいて同国内の銀行業務の停止措置がとられた。
2013年3月16日、キプロスにおいて預金への課税処置のため預金封鎖とともに、ネット上での資金移動も制限された。
なぜ国家に個人の資産を取り押さえたり、取り上げたりする権利があるのでしょうか。そんな権利は絶対にあってはならないですが、今まではそれを回避する方法がなかったのです。でもビットコインのような分散型の通貨があれば、国家にこのような権利を持たせなくできるのです。
そして、そもそも通貨とは何かについても考えさせられます。ビットコインはインターネット上のデジタルデータでしかないため、通常の通貨のようにイメージできない人も多いのではないでしょうか。でも、実は国家が発行する通貨だって、ただの数字でしかなく、人々の幻想によって価値を持っているに過ぎないのです。映画に登場するサトシダイスというビットコインのギャンブルサイトを作ったエリック・ブーリーズの言葉を以下紹介します。
僕が思うに少なくともアメリカ人のほとんどは、銀行に千ドルいれたら、銀行はちゃんと千ドルを金庫に入れておいてくれると思っているんですよ。実際その99%は数字上だけだって気がついていないんです。実際手にしている紙幣っていうのは、例外でしかないわけですよ。みんな現金を見てそれがお金なんだと思っているけど、実は数字でしかない。ずっと前からそうなんです。
このテクノロジー(ビットコイン)は人類が何千年にも渡って必要としていたものです。ローマ帝国が金貨を作り始めた時から、人類はお金のトリックにひっかかってきたんですから。いまようやく自由になれるんです。
最近少し話題にあがらなくなったビットコインですが、この映画のタイトルの通り、夢があり、そして未来があると思います。是非皆さんに見て欲しい映画です。
最終的には皆インターネットと同じように自由な通貨を使うようになるでしょう。自由を求めるのは人の常ですから。そしてインターネットや言論の自由を政府が止められないように、ビットコインや通貨の自由を止めることもできません。
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