読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

トマ・ピケティ: 21世紀の資本論についての新たな考察



スポンサーリンク

 トマ・ピケティ「21世紀の資本 」が話題になっており、書評や内容を解説した記事なども色々と目にします。そんな中で、トマ・ピケティ氏自身がプレゼンしている以下動画は21世紀の資本 」のポイントを簡単に知りたい方には打ってつけでしょう。また、プレゼン後に司会者が「富の集中を防ぐため、累進課税などを現在の政治で実施することがどれ程現実味があるか? 」「経済的不平等を是正することで経済成長を阻害してしまう可能性は無いのか?」「仮説を立証するのに好都合なデータを 選んでいないか?」など読者にとって疑問に思う点について質問してくれています。一度は見る価値のある動画です。是非ご覧ください。

 

 

 http://www.ted.com/talks/thomas_piketty_new_thoughts_on_capital_in_the_twenty_first_century?language=ja

 

 

 日本語訳

お招き頂いて光栄です

 

私は過去15年 所得と富の分配の歴史について 研究してきました これらの歴史的な証拠から得られる 最も興味深い教訓の1つは 長期的には 資本収益率が経済成長率を 上回るものだということで そしてこれが富の集中に 繋がりやすいということです 際限無く富の集中が 起こるのではありませんが 資本収益率と経済成長率とが 乖離すればする程 富の格差(資産の格差)が高まって行き 社会一般的に この現象に収束しがちなのです

 

これが今日お話したい 主要な経済の動力です 強調しておきたいのは 所得と富の分配のダイナミクスにおいて これが唯一の重要な動力なのではなく 長期的な所得と富の分配のダイナミクスでは 他の様々な要因となる動力が 重要な役割を果たす ということです まだまだデータも各種 集積されなければなりません 今日の私たちは以前に比べれば 少しは理解を深めていますが それでもまだ 知らないことが多すぎます そして経済、社会、政治― 様々なプロセスが及ぼす影響について 研究がなされなければいけません 私は今日この単純な動力に 焦点を当ててお話しますが それは他の重要な動力の存在を 否定するものではありません

 

これから紹介するデータの殆どは オンラインで入手可能な ワールド・トップ・インカム データベースから入手しています これは経済的不平等をまとめた 現存する最大の歴史的データベースで 数十カ国 30名以上の学者の 貢献によって作られました このデータベースから導き出される いくつかの事実をご紹介し それから資本収益率が 経済成長率を上回る ということに戻りましょう 第1の事実は所得格差において 過去1世紀の間に アメリカとヨーロッパの順序が 逆転したということです 逆転したということです 1900年、1910年代には ヨーロッパでの所得格差の方が アメリカでのそれよりも大きかったのですが 今日ではそれが逆転しています この点ははっきりさせておきたいのですが この逆転は「資本収益率が経済成長率を上回る」 ということは関係ありません スキル需要と供給における変化 教育と技術開発の相乗的発達 グローバリゼーション そして恐らく ―アメリカではより顕著な― スキル開発へのアクセスの不平等 などが関わっています アメリカにはレベルの高い大学がありますが 教育システム底辺の状況は良くありません 教育システム底辺の状況は良くありません これがスキルへのアクセスの不平等を招き 過去前例がないほどの経営陣への 報酬の高騰を招きました これは教育ということだけでは 説明し難いのです ですから他の要因が関わっているのですが 今日これについてはお話しせず 富の格差に焦点を当てていきます

 

所得格差について とても単純な指標をご紹介します 所得格差について とても単純な指標をご紹介します これはトップ10%が 総所得に占めるシェアです これはトップ10%が 総所得に占めるシェアです 1世紀前のヨーロッパでは45から50% アメリカでは40%を少し上回る程度でした アメリカでは40%を少し上回る程度でした 所得格差はヨーロッパの方が 大きかったのです それから20世紀前半に 急な下落が起こり 最近数十年になるとアメリカでの所得格差が ヨーロッパのそれを上回っています これが先程お話しした事実その1です 第2の事実は財産格差についてですが 第2の事実は財産格差についてですが 所得格差のそれよりも 常に大きいということです 富の格差の程度は 近年増して来たとはいえ 今日1世紀前と比較すると まだ緩やかなものです 総資産/総所得比率は 第一次世界大戦、大恐慌 第二次世界大戦によってもたらされた 非常に大きなショックから回復しました 非常に大きなショックから回復しました

 

ではこれから 第2と第3の事実を示す グラフを見ていきましょう まず富の格差のレベルに目を向けると これがトップ10%の資産家が 占める総資産のシェア これがトップ10%の資産家が 占める総資産のシェア ここでも所得格差と同じように アメリカとヨーロッパで 順番が逆転しています アメリカとヨーロッパで 順番が逆転しています 1世紀前 財産の集中は アメリカよりもヨーロッパの方が 比較して大きく 今やそれは逆転しました 更に2つの事実が明らかになります 一般に資産格差は 常に所得格差よりも大きく 一般に資産格差は 常に所得格差よりも大きく 所得格差においては トップ10%が国民総所得の シェアの30〜50%を占め トップ10%が国民総所得の シェアの30〜50%を占め 一方 家計資産総額については 常に60〜90%のシェアを 占めているということを 覚えておいて下さい これが事実その1で これは続く内容に関わる 大変重要な前提です 富の集中は常に 所得の集中に比べて かなりその割合が大きいのです

 

事実その2は 近年数十年での富の格差の拡大は 事実その2は 近年数十年での富の格差の拡大は 未だ1910年代のレベルには 届いていないということです 今日の様相はかなり違っています 富の格差は未だとても大きく トップ10%の富のシェアが 全体の60から70%を占めます 良いニュースはこれが トップ10%の富のシェアが 90%を占めていた1世紀前と比べると 大分マシだと言うことです 90%を占めていた1世紀前と比べると 大分マシだと言うことです 今日ではミドル40% トップ10%でもなく ボトム50%でもない人々 つまり中産階級の人々が 20〜30%の つまり中産階級の人々が 20〜30%の 国富―国民純資産のシェアを占めています 彼らは中産階級が 存在しなかった1世紀前には 貧困層に位置していました ですからこれは重要な変化です 資産総量の水準は回復したと言うのに 富の格差が第一次世界大戦前のレベルまで 戻っていないのは興味深い事実です いいですか 総資産/総所得比率は いいですか 総資産/総所得比率は ヨーロッパでは特に 第一次世界大戦前のレベルに戻っています この物語には2つの異なった ポイントがあります まずひとつは― 私達が蓄積する財産についてー もちろん財産を蓄えることには 全く悪いことではありません とりわけそれが集中せず 広く分散していれば なおさら良いのですが ここで焦点を当てたいのは 長期的な富の格差の発展が これから将来 どうなるかです ではどうすれば 第一次世界大戦まで あれほど大きかった富の格差が 更に拡大するようにさえ見えたことの 原因を示しつつ これから将来を予測できるでしょうか

 

まずは少々説明をしてそれから 将来の展望を推測してみたいと思います まず言っておきたいのは 財産が所得よりも かなり集中していることをあらわす 最も良いモデルはダイナミックであり 相続によるの富の蓄積を含んで 個人はあらゆる目的で 長期的に富を 蓄えるという事を前提とするものです もし人々が通常一生涯に 最小限必要なだけの 富を蓄えるのならば― 例えば年老いた時に備えるだとか― 例えば年老いた時に備えるだとか― 資産格差のレベルは 所得格差のレベルともっと近いはずです 所得格差のレベルともっと近いはずです しかし 所得格差よりも資産格差の方が 遥かに大きい事を 所得格差よりも資産格差の方が 遥かに大きい事を 純粋にライフサイクルモデルで― 一生に必要なだけの蓄積ということで― 説明するのは無理があるので それ以外の理由で人々は 資産を蓄えるものと考えるべきです 通常人々は 財産を次世代へ―子供たちへ 残したいと考えますし 時に富により得られる威光を求めて 富を蓄えることもあります 私達がデータに見ている 事象を説明するような 生涯に必要な分以上の 富を蓄積することへの 色々な理由があるはずです 相続のために蓄財するという 動機を考慮した 相続のために蓄財するという 動機を考慮した 富の蓄積の ダイナミックモデルには あらゆる種類の ショック(影響)が介在します あらゆる種類の ショック(影響)が介在します 例えば ある家族では とても多くの子供がいて 例えば ある家族では とても多くの子供がいて 財産はその間で更に分与されます あるいは子供の数が少ない家族もいます 資本収益率ショックもあります 資本収益の大きい家庭もありますし あるいは投資に失敗する家庭もあります このように富のプロセスにも常にある程度の モビリティ(可動性)があるものです ある人々は(富のレベルを)上昇し ある人々は下降します 重要な点は こうしたモデルはどれも こうしたショックによる変動を受けて 富の格差が均衡するレベルは 急激に増加する r-g の関数で表されます 直感的に 財産による資本収益率と経済成長率との 違いが大切だという理由は 最初の富の格差が より大きな r-gの為に 加速して成長して行くからです これを単純な例で見てみましょう rが5%でgが1%だとします すると資産家が 資本収益の1/5だけを再投資すれば 彼らの資産は経済の規模と同じ速度で 増して行きます これは大きな財を築き 永続させるのに好都合です なぜなら税を加味しなければ 残りの4/5を消費でき 1/5のみを 再投資すれば良い訳だからです もちろんある家族はそれ以上消費し またある家族は それ以下の消費に留まるでしょう それで富の分布にはある程度の 可動域があるわけですが しかし平均して彼らは 1/5のみを再投資すれば良いので これが大きな富の格差が 持続する仕組みとなるのです

 

「rがgよりも常に大きい」 ということを聞いて 驚かないで下さい なぜなら これは人類の歴史の中でほぼ恒常的に 起こってきたことだからです そしてある意味これは 皆の目に明らかだったのです 経済成長率は人類の歴史において 殆ど常に0%に近かったという 単純な理由の為にです 経済成長率は0.1、0.2、0.3%程度で 人口増加、一人当り生産高共に 増加は非常に緩やかでした ところが資本収益率は もちろん0%ではありませんでした それは産業革命前の社会における 資産の伝統的な形式だった 土地資産においては 典型的には5%でした ジェーン・オースティンの 読者なら誰でも知っています 1,000ポンドの年間所得を得るためには 20,000の5%は1,000ですから 20,000ポンドの資本価値が必要です 20,000ポンドの資本価値が必要です そしてある意味においてこれは 社会を築く基盤なのです rはgよりも大きいということは 富と資産の保有者が資本収益のみで生活し 一生を生き抜く為の 必要最低限の事以外に目を向け 他の余剰の活動をすることを 可能にして来たからです 他の余剰の活動をすることを 可能にして来たからです

 

私が歴史的研究から導き出した ある重要な結論は 近代の産業の成長は 思ったより この基本的な事実に 影響を与えなかったということです もちろん産業革命後の経済成長率は もちろん産業革命後の経済成長率は 一般的に0%から 1~2%まで上昇しました しかし同時に資本収益率も上昇したので しかし同時に資本収益率も上昇したので この2つの間の乖離率には それほど変化が無かったのです 20世紀中に 非常にユニークな出来事が重なりました まず1914年と1945年の 戦争ショックによる 非常に低い資本収益率 富の破壊、インフレーション 大恐慌時代中の破産 これらのことが 民間の財産による資本収益を 異常な程低いレベルまで減少させました 1914〜1945の間のことです そして戦後 一部は復興のために 非常に高い成長率がみられました ドイツ、フランス、日本では 1950〜80年の間 成長率は5% 1950〜80年の間 成長率は5% その理由は主に復興 そして大きな人口増加― ベビーブーム世代の効果です 明らかにこれは長くは続きません 少なくとも人口増加については 将来減少していくでしょう そして 長期的成長率は 4〜5%というよりも 1〜2%に近付くでしょう これですが これらが今ある最善の 世界のGDP成長率と 資本収益率の予測値です 平均的な資本収益率の値です ご覧のように 人類の歴史の殆どに於いて 経済成長率はとても小さく 資本収益率よりも低く 20世紀中に 人口増加があり 特に戦後の時代に高まり 戦後の復興処理が 経済成長率を 資本収益率と乖離の少ない 同程度にまで押し上げたのです ここで国連の人口予測を使いますが もちろんこれらは誤差を含む 予測に過ぎません 実際は将来 出生率がもっと高くなるかも知れませんし よって経済成長率が伸びるかもしれません ですがとりあえず これは今私達が使えるベストな予測で これによると世界的に経済成長は鈍化し 資本収益率との乖離は大きくなって行くと 予測されます

 

20世紀中の他の変わった出来事といえば 20世紀中の他の変わった出来事といえば 既に述べたように 富の破壊、資産課税で これが税引前利益率 そして税引後利益率です 富の破壊が起こったあと このために 富の破壊後 税引き後平均資本収益率が とても長い間経済成長率を下回ることになりました しかし富の破壊と― 資産課税無くしては これは起こらなかったでしょう ですからつまり 資本収益と経済成長のバランスは 様々な予測の難しい要因に 影響されるということです 例えばテクノロジーと 資本集約的技術の発展です 今経済で最も資本集約型のセクターは 不動産セクター、住宅、 エネルギー部門ですが ひょっとすると将来は たくさんのセクターで 大量の作業ロボットを用いるようになり これが今日に比べて大きな 総資本のシェアを 占めるかもしれません 私達はまだこれからは遠く これから不動産セクターや エネルギーセクターで起こることは 総資本と資本の分配にとって はるかに重要です

 

他の重要な問題は ポートフォリオ管理における 規模の効果や金融の複雑さ そして金融自由化などで 大規模なポートフォリオは より容易に高い利益率を 得られるようになり これは特に億万長者や 大規模な寄付基金に 追い風となります 例を一つ挙げると これはフォーブス誌の億万長者ランキング 1987〜2013年のものです ランキング上位者たちは インフレ率を上回り 年間実質6〜7%上昇してきました それに対して世界の一般的な所得や 世界の富の平均は 年間2%ずつのみしか上昇していないのです 額の大きな大学基金においても― 同じ現象が見られます 最初の額が大きいほど 収益率も高いのです

 

ではどうすればよいでしょう? まず私達は今以上に 経済の透明性が必要です 私達はグローバルな富のダイナミクスを 知らなさすぎるので 国際間での 銀行口座情報の共有が必要です 金融資産のグローバルな登録制度や 資産課税における協調も必要です 富裕税を小さな税率と共に導入し それにより情報を生成することが 実態に基づいて政策を適応させていくための 方策となるでしょう そしてある程度 タックス・ヘイブンに反対する動きや 情報の自動共有という動きは 我々はこの方向に動いています 富の再分配には他の方法もあります 一見魅力的な方法です インフレーション 税法を改定するよりも 通貨供給量を増やす方が 遥かに簡単ですからこれはとても魅力的です しかししばしば私達は お金というものの扱いをわかっていません これが問題です (強制的)収用も魅力的です 時々 一部の人が豊かになりすぎたと感じたら 資産を収用してしまうのです しかしこれは富のダイナミクスを 調整する上で効率的な方法ではありません 戦争は更に非効率です ですから私はそれらよりも 累進課税を好みがちですが もちろん歴史―(笑) 歴史は常にその時の最良の策を生み出し それにはこれら全ての要素が 複雑に絡み合っていくことでしょう

 

ありがとうございました

 

(拍手)

 

ブルーノ・ジウサーニ: トマ・ピケティ ありがとうございました

 

トマ 2〜3質問をさせてください あなたの見事なデータの 扱いも素晴らしいのですが おっしゃっているのはつまり 富の集中という傾向が強まっているのは 資本主義の性質上自然な傾向で そのまま放っておくと 社会の仕組み自体を脅かしかねないので 我々が富の再配分を促すような 経済政策を策定することを 提案されているのですね 先程示されたような 累進課税などですが 現在の政治的文脈の中で 一体どれ程現実味があるのでしょう? これらの経済政策が 実際に実施されるのは どれぐらいの確率でしょう?

 

トマ・ピケティ: そうですね 時間を遡って見てみると 所得、富と課税の歴史は 驚きに満ちています ですからこれから何がおきるか おきないかなどを 分かっていると言われても それは そこまで重要視していません 1世紀前 多くの人々は所得への累進課税は あり得ないだろうと言いましたが それはやがて実現しました 5年前も 多くの人々はスイスの銀行の 秘密主義は永遠に変わらないだろうし スイスは世界の他の国々に対して 力が有り過ぎると見ていました それから米国がスイスの銀行に 経済制裁を嫁したことで 突然 大きな変化が起こりました そして今私達は更なる 経済透明性へと移行しています このことで政治的により良い協力体制を 組むのはそれほど難しくないでしょう これから アメリカとEUとが交渉して条約を結べば 世界のGDPの半分をカバーします もし世界のGDPの半分がカバーできれば 経済的不透明さの是正と 多国籍企業の利益への最小限の課税を 進めるのに 何が足りないというのでしょう? これらは技術的な難しさではないのです 私はこれらの課題に より実利的な手段を採り 経済的不透明さから利益を享受する者へ 適切な経済制裁を採用すれば 前進出来ると思います

 

ジウサーニ:あなたの見方に 反対する議論のひとつは 経済的不平等は 資本主義の一要素なだけでなく 実はその原動力の一つだというものです ですから我々が不平等を 是正していこうとすると同時に 経済成長を阻害してしまう 可能性があるということです これにはどうお答えになりますか?

 

ピケティ:格差それ自体は 問題ではないのです 不平等はある程度 イノベーションや発展に 寄与しますからね 問題はその程度です 格差が極端になると 経済成長にとってのその価値は無くなり 更に悪いことには 結果的に格差が長期間続き 人々の経済的流動性が 停滞することになりがちなのです 例えば19世紀から第一次世界大戦まで 全てのヨーロッパ諸国で みられたような種類の 富の集中は経済成長には 富の集中は経済成長には 有益では無かったと思います これは悲劇的な出来事や政策の変化により 破壊されましたが その後の経済の成長を とどめるまでには至りませんでした 極端な格差は 我々の民主主義という基盤にとっては 良くないことがあります 政治的な代表権へのアクセスの格差や アメリカでの民間資金の政治への影響力 それらはまさに今懸念されていることです それらはまさに今懸念されていることです ですから私達はそのような極端な 第一次世界大戦前のような 格差の世界へは戻りたくないのです ミドルクラスが国富の十分なシェアを占める というのは経済成長にとっては 悪くない事なのです 公平性や効率に関してとても 有用な状況なのです

 

ジウサーニ:始めにあなたの著書は 批判もされていると申し上げました いくつかのデータ あなたの選択したデータセット について批判がありました 仮説を立証するのに好都合なデータを 選んで使っていると これに対しては?

 

ピ:それには拙著が議論への 刺激となっているのは嬉しいことです とお答えします これは目論見の一つですし 私がデータの全てを細かな計算式も含めて オンラインで公開するのは それでオープンで透明な議論が 生まれるからです これで全ての疑念に1つずつ お答え出来ました 今日 本を書き直すとしたら 特にアメリカにおける財産格差の上昇は 特にアメリカにおける財産格差の上昇は 実際には以前に書き記したよりも 激しいものだと述べているでしょう サエズとザックマンによる最近の研究は 私が出版した当時には まだ無かったデータを使って アメリカでの富の集中は 私が記した時の状況よりも 加速していると証明しました 将来はまた別のデータが出るでしょう そしてまた別の仮説が 生まれるかもしれません ほぼ毎週新たな 直近のデータで ワールド・トップ・インカム データベースを更新しています 将来も続けるつもりです 特に発展途上国について このデータ集積に皆さんも貢献されることを 歓迎します 実際 確かに 富のダイナミクスにおいては 十分な透明性が無いと 考えていますし より良いデータを入手するには― この重要な進化についての 同意が得られるように― まずは小さな税率で富裕税を課し まずは小さな税率で富裕税を課し そこで観測される状況に対して 政策を適応するのです ですから課税は知識の源であり 今我々が最も必要としていることなのです

 

ジウサーニ:トマ・ピケティでした ありがとうございました

 

(拍手)

 

原文 

It's very nice to be here tonight.

 

So I've been working on the history of income and wealth distribution for the past 15 years, and one of the interesting lessons coming from this historical evidence is indeed that, in the long run, there is a tendency for the rate of return of capital to exceed the economy's growth rate, and this tends to lead to high concentration of wealth. Not infinite concentration of wealth, but the higher the gap between r and g, the higher the level of inequality of wealth towards which society tends to converge.

 

So this is a key force that I'm going to talk about today, but let me say right away that this is not the only important force in the dynamics of income and wealth distribution, and there are many other forces that play an important role in the long-run dynamics of income and wealth distribution. Also there is a lot of data that still needs to be collected. We know a little bit more today than we used to know, but we still know too little, and certainly there are many different processes — economic, social, political — that need to be studied more. And so I'm going to focus today on this simple force, but that doesn't mean that other important forces do not exist.

 

So most of the data I'm going to present comes from this database that's available online: the World Top Incomes Database. So this is the largest existing historical database on inequality, and this comes from the effort of over 30 scholars from several dozen countries. So let me show you a couple of facts coming from this database, and then we'll return to r bigger than g. So fact number one is that there has been a big reversal in the ordering of income inequality between the United States and Europe over the past century. So back in 1900, 1910, income inequality was actually much higher in Europe than in the United States, whereas today, it is a lot higher in the United States. So let me be very clear: The main explanation for this is not r bigger than g. It has more to do with changing supply and demand for skill, the race between education and technology, globalization, probably more unequal access to skills in the U.S., where you have very good, very top universities but where the bottom part of the educational system is not as good, so very unequal access to skills, and also an unprecedented rise of top managerial compensation of the United States, which is difficult to account for just on the basis of education. So there is more going on here, but I'm not going to talk too much about this today, because I want to focus on wealth inequality.

 

So let me just show you a very simple indicator about the income inequality part. So this is the share of total income going to the top 10 percent. So you can see that one century ago, it was between 45 and 50 percent in Europe and a little bit above 40 percent in the U.S., so there was more inequality in Europe. Then there was a sharp decline during the first half of the 20th century, and in the recent decade, you can see that the U.S. has become more unequal than Europe, and this is the first fact I just talked about. Now, the second fact is more about wealth inequality, and here the central fact is that wealth inequality is always a lot higher than income inequality, and also that wealth inequality, although it has also increased in recent decades, is still less extreme today than what it was a century ago, although the total quantity of wealth relative to income has now recovered from the very large shocks caused by World War I, the Great Depression, World War II.

 

So let me show you two graphs illustrating fact number two and fact number three. So first, if you look at the level of wealth inequality, this is the share of total wealth going to the top 10 percent of wealth holders, so you can see the same kind of reversal between the U.S. and Europe that we had before for income inequality. So wealth concentration was higher in Europe than in the U.S. a century ago, and now it is the opposite. But you can also show two things: First, the general level of wealth inequality is always higher than income inequality. So remember, for income inequality, the share going to the top 10 percent was between 30 and 50 percent of total income, whereas for wealth, the share is always between 60 and 90 percent. Okay, so that's fact number one, and that's very important for what follows. Wealth concentration is always a lot higher than income concentration.

 

Fact number two is that the rise in wealth inequality in recent decades is still not enough to get us back to 1910. So the big difference today, wealth inequality is still very large, with 60, 70 percent of total wealth for the top 10, but the good news is that it's actually better than one century ago, where you had 90 percent in Europe going to the top 10. So today what you have is what I call the middle 40 percent, the people who are not in the top 10 and who are not in the bottom 50, and what you can view as the wealth middle class that owns 20 to 30 percent of total wealth, national wealth, whereas they used to be poor, a century ago, when there was basically no wealth middle class. So this is an important change, and it's interesting to see that wealth inequality has not fully recovered to pre-World War I levels, although the total quantity of wealth has recovered. Okay? So this is the total value of wealth relative to income, and you can see that in particular in Europe, we are almost back to the pre-World War I level. So there are really two different parts of the story here. One has to do with the total quantity of wealth that we accumulate, and there is nothing bad per se, of course, in accumulating a lot of wealth, and in particular if it is more diffuse and less concentrated. So what we really want to focus on is the long-run evolution of wealth inequality, and what's going to happen in the future. How can we account for the fact that until World War I, wealth inequality was so high and, if anything, was rising to even higher levels, and how can we think about the future?

 

So let me come to some of the explanations and speculations about the future. Let me first say that probably the best model to explain why wealth is so much more concentrated than income is a dynamic, dynastic model where individuals have a long horizon and accumulate wealth for all sorts of reasons. If people were accumulating wealth only for life cycle reasons, you know, to be able to consume when they are old, then the level of wealth inequality should be more or less in line with the level of income inequality. But it will be very difficult to explain why you have so much more wealth inequality than income inequality with a pure life cycle model, so you need a story where people also care about wealth accumulation for other reasons. So typically, they want to transmit wealth to the next generation, to their children, or sometimes they want to accumulate wealth because of the prestige, the power that goes with wealth. So there must be other reasons for accumulating wealth than just life cycle to explain what we see in the data. Now, in a large class of dynamic models of wealth accumulation with such dynastic motive for accumulating wealth, you will have all sorts of random, multiplicative shocks. So for instance, some families have a very large number of children, so the wealth will be divided. Some families have fewer children. You also have shocks to rates of return. Some families make huge capital gains. Some made bad investments. So you will always have some mobility in the wealth process. Some people will move up, some people will move down. The important point is that, in any such model, for a given variance of such shocks, the equilibrium level of wealth inequality will be a steeply rising function of r minus g. And intuitively, the reason why the difference between the rate of return to wealth and the growth rate is important is that initial wealth inequalities will be amplified at a faster pace with a bigger r minus g. So take a simple example, with r equals five percent and g equals one percent, wealth holders only need to reinvest one fifth of their capital income to ensure that their wealth rises as fast as the size of the economy. So this makes it easier to build and perpetuate large fortunes because you can consume four fifths, assuming zero tax, and you can just reinvest one fifth. So of course some families will consume more than that, some will consume less, so there will be some mobility in the distribution, but on average, they only need to reinvest one fifth, so this allows high wealth inequalities to be sustained.

 

Now, you should not be surprised by the statement that r can be bigger than g forever, because, in fact, this is what happened during most of the history of mankind. And this was in a way very obvious to everybody for a simple reason, which is that growth was close to zero percent during most of the history of mankind. Growth was maybe 0.1, 0.2, 0.3 percent, but very slow growth of population and output per capita, whereas the rate of return on capital of course was not zero percent. It was, for land assets, which was the traditional form of assets in preindustrial societies, it was typically five percent. Any reader of Jane Austen would know that. If you want an annual income of 1,000 pounds, you should have a capital value of 20,000 pounds so that five percent of 20,000 is 1,000. And in a way, this was the very foundation of society, because r bigger than g was what allowed holders of wealth and assets to live off their capital income and to do something else in life than just to care about their own survival.

 

Now, one important conclusion of my historical research is that modern industrial growth did not change this basic fact as much as one might have expected. Of course, the growth rate following the Industrial Revolution rose, typically from zero to one to two percent, but at the same time, the rate of return to capital also rose so that the gap between the two did not really change. So during the 20th century, you had a very unique combination of events. First, a very low rate of return due to the 1914 and 1945 war shocks, destruction of wealth, inflation, bankruptcy during the Great Depression, and all of this reduced the private rate of return to wealth to unusually low levels between 1914 and 1945. And then, in the postwar period, you had unusually high growth rate, partly due to the reconstruction. You know, in Germany, in France, in Japan, you had five percent growth rate between 1950 and 1980 largely due to reconstruction, and also due to very large demographic growth, the Baby Boom Cohort effect. Now, apparently that's not going to last for very long, or at least the population growth is supposed to decline in the future, and the best projections we have is that the long-run growth is going to be closer to one to two percent rather than four to five percent. So if you look at this, these are the best estimates we have of world GDP growth and rate of return on capital, average rates of return on capital, so you can see that during most of the history of mankind, the growth rate was very small, much lower than the rate of return, and then during the 20th century, it is really the population growth, very high in the postwar period, and the reconstruction process that brought growth to a smaller gap with the rate of return. Here I use the United Nations population projections, so of course they are uncertain. It could be that we all start having a lot of children in the future, and the growth rates are going to be higher, but from now on, these are the best projections we have, and this will make global growth decline and the gap between the rate of return go up.

 

Now, the other unusual event during the 20th century was, as I said, destruction, taxation of capital, so this is the pre-tax rate of return. This is the after-tax rate of return, and after destruction, and this is what brought the average rate of return after tax, after destruction, below the growth rate during a long time period. But without the destruction, without the taxation, this would not have happened. So let me say that the balance between returns on capital and growth depends on many different factors that are very difficult to predict: technology and the development of capital-intensive techniques. So right now, the most capital-intensive sectors in the economy are the real estate sector, housing, the energy sector, but it could be in the future that we have a lot more robots in a number of sectors and that this would be a bigger share of the total capital stock that it is today. Well, we are very far from this, and from now, what's going on in the real estate sector, the energy sector, is much more important for the total capital stock and capital share.

 

The other important issue is that there are scale effects in portfolio management, together with financial complexity, financial deregulation, that make it easier to get higher rates of return for a large portfolio, and this seems to be particularly strong for billionaires, large capital endowments. Just to give you one example, this comes from the Forbes billionaire rankings over the 1987-2013 period, and you can see the very top wealth holders have been going up at six, seven percent per year in real terms above inflation, whereas average income in the world, average wealth in the world, have increased at only two percent per year. And you find the same for large university endowments — the bigger the initial endowments, the bigger the rate of return.

 

Now, what could be done? The first thing is that I think we need more financial transparency. We know too little about global wealth dynamics, so we need international transmission of bank information. We need a global registry of financial assets, more coordination on wealth taxation, and even wealth tax with a small tax rate will be a way to produce information so that then we can adapt our policies to whatever we observe. And to some extent, the fight against tax havens and automatic transmission of information is pushing us in this direction. Now, there are other ways to redistribute wealth, which it can be tempting to use. Inflation: it's much easier to print money than to write a tax code, so that's very tempting, but sometimes you don't know what you do with the money. This is a problem. Expropriation is very tempting. Just when you feel some people get too wealthy, you just expropriate them. But this is not a very efficient way to organize a regulation of wealth dynamics. So war is an even less efficient way, so I tend to prefer progressive taxation, but of course, history — (Laughter) — history will invent its own best ways, and it will probably involve a combination of all of these.

 

Thank you.

 

(Applause)

 

Bruno Giussani: Thomas Piketty. Thank you.

 

Thomas, I want to ask you two or three questions, because it's impressive how you're in command of your data, of course, but basically what you suggest is growing wealth concentration is kind of a natural tendency of capitalism, and if we leave it to its own devices, it may threaten the system itself, so you're suggesting that we need to act to implement policies that redistribute wealth, including the ones we just saw: progressive taxation, etc. In the current political context, how realistic are those? How likely do you think that it is that they will be implemented?

 

Thomas Piketty: Well, you know, I think if you look back through time, the history of income, wealth and taxation is full of surprise. So I am not terribly impressed by those who know in advance what will or will not happen. I think one century ago, many people would have said that progressive income taxation would never happen and then it happened. And even five years ago, many people would have said that bank secrecy will be with us forever in Switzerland, that Switzerland was too powerful for the rest of the world, and then suddenly it took a few U.S. sanctions against Swiss banks for a big change to happen, and now we are moving toward more financial transparency. So I think it's not that difficult to better coordinate politically. We are going to have a treaty with half of the world GDP around the table with the U.S. and the European Union, so if half of the world GDP is not enough to make progress on financial transparency and minimal tax for multinational corporate profits, what does it take? So I think these are not technical difficulties. I think we can make progress if we have a more pragmatic approach to these questions and we have the proper sanctions on those who benefit from financial opacity.

 

BG: One of the arguments against your point of view is that economic inequality is not only a feature of capitalism but is actually one of its engines. So we take measures to lower inequality, and at the same time we lower growth, potentially. What do you answer to that?

 

TP: Yeah, I think inequality is not a problem per se. I think inequality up to a point can actually be useful for innovation and growth. The problem is, it's a question of degree. When inequality gets too extreme, then it becomes useless for growth and it can even become bad because it tends to lead to high perpetuation of inequality over time and low mobility. And for instance, the kind of wealth concentrations that we had in the 19th century and pretty much until World War I in every European country was, I think, not useful for growth. This was destroyed by a combination of tragic events and policy changes, and this did not prevent growth from happening. And also, extreme inequality can be bad for our democratic institutions if it creates very unequal access to political voice, and the influence of private money in U.S. politics, I think, is a matter of concern right now. So we don't want to return to that kind of extreme, pre-World War I inequality. Having a decent share of the national wealth for the middle class is not bad for growth. It is actually useful both for equity and efficiency reasons.

 

BG: I said at the beginning that your book has been criticized. Some of your data has been criticized. Some of your choice of data sets has been criticized. You have been accused of cherry-picking data to make your case. What do you answer to that?

 

TP: Well, I answer that I am very happy that this book is stimulating debate. This is part of what it is intended for. Look, the reason why I put all the data online with all of the detailed computation is so that we can have an open and transparent debate about this. So I have responded point by point to every concern. Let me say that if I was to rewrite the book today, I would actually conclude that the rise in wealth inequality, particularly in the United States, has been actually higher than what I report in my book. There is a recent study by Saez and Zucman showing, with new data which I didn't have at the time of the book, that wealth concentration in the U.S. has risen even more than what I report. And there will be other data in the future. Some of it will go in different directions. Look, we put online almost every week new, updated series on the World Top Income Database and we will keep doing so in the future, in particular in emerging countries, and I welcome all of those who want to contribute to this data collection process. In fact, I certainly agree that there is not enough transparency about wealth dynamics, and a good way to have better data would be to have a wealth tax with a small tax rate to begin with so that we can all agree about this important evolution and adapt our policies to whatever we observe. So taxation is a source of knowledge, and that's what we need the most right now.

 

BG: Thomas Piketty, merci beaucoup.

 

Thank you. TP: Thank you. (Applause)

 

関連書籍

21世紀の資本

21世紀の資本

 

 

follow us in feedly


スポンサーリンク